HADAKOTO(ハダコト)

夏の日差し

皮膚の自己防衛体制

美容

紫外線に対する皮膚の自己防衛には多くの複雑なメカニズムが絡んでおります。

紫外線B波(UVB)は私たちの皮脂膜を通過すらしないことがあります。これは、皮脂そのものが紫外線B波を遮断するからで脂性肌が日光に強いのもこのことが理由になります。
紫外線が通過すると皮膚が自己防衛のために厚くなり肌の色も日焼け色になります。

皮膚の肥厚

紫外線B波を数日間に及び浴び続けると角質層は通常の約6倍と、かなり厚くなっていきます。厚くなった角質層は紫外線B波の75%までを吸収もしくは反射してくれますので、まだ日光の対処には不十分だと怖がってる人は安心してください。

この肥厚は紫外線A波に対しては起こらないので日焼けサロンに通ったとしても予防の効果はありません。

角質層をなめらかで美しくするためにスキンケア製品(AHAやレチノール、レチノイドをベースとしたクリーム)を頻繁に使用している場合、上記のような皮膚の保護機能の一部がうまく働かない場合があります。そのような方には日焼け止め剤を念入りに使用することをお勧めします。

日焼けによるお肌の変色

紫外線がDNAの一部を傷つけると除去酵素が送られて損傷した部分を切断し無傷の新しいものに変えるためにその場所空けようとします。そこにチミンがもう一つくっついてチミンダイマーと呼ばれるものが形成されてしまいます。このダイマーの存在がメラニン細胞を刺激して活動を活発にします。

そして、すでに体を循環しながら次に呼ばれるのを待っているメラニン細胞刺激ホルモンが、メラニン細胞を結合します。この細胞は成長して枝分かれして、一つの細胞が約36のケラチン細胞に結合します。次いでチロシンと言うメラニンの前駆体が駆り出され、様々な酵素の動きによってメラニンに変化します。

メラニンはメラノソームと呼ばれる袋(細胞小器官)で構成され、その袋が周囲のケラチン細胞(表皮細胞)に受け継がれます。そこでメラニンは細胞角の上に物理的な日傘を形成し紫外線がDNAなどに降り注ぐのを防ごうとします。

皮膚の肥厚も日焼けによる変化も、日光浴びたからといってすぐに起きるものではありません。日光浴びて皮膚の表面層ができるまでには数日間かかります。最初のメラミンが生成されるまで約36時間、保護能力が安定するまで約3週間ほどかかります。

若い頃は、皮膚の防御修復メカニズムは最高の効率で働いています。しかし、年齢を重ねるとともにこのメカニズムの衰えが進んでしまいます。そしてある時皮膚のダメージの程度が修復の能力を超え完全に再生することができなくなってしまうのです。
このタイミングが紫外線ダメージの蓄積が始まる時となり、その後は徐々にダメージの分が蓄積され続けてしまいます。最終的にはお肌がカサつき小じわのある皮膚となってしまうのです。

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